コアラ写真館 |
オーストラリア南東部に分布する哺乳綱 フクロネズミ目(有袋目) コアラ科の動物です。 ユーカリの葉を主食としていますが、ユーカリの葉は消化が悪く、さらに毒素が含まれているため、 他の動物は一切食べません。 しかしコアラは盲腸で発酵させることでユーカリの毒素を分解し、消化吸収することが出来ます。 このためコアラの盲腸は2mと哺乳類では最も長いのです。 なおかつユーカリの葉は栄養に乏しく活発な行動をするまでエネルギーを得ることができない為、 一日のほとんど(約20時間)を眠って過ごすことで、エネルギーを節約しています。 コアラに一番近い種は、オーストラリアではおなじみのウォンバットです。 コアラの赤ちゃんは親指ぐらいの小さな状態で生まれてきます。 その後、7ヶ月前後お母さんコアラの袋の中で育ち、 袋の外へ出られるようになってからはお母さんの背中におんぶされて育ちます。 昔、オーストラリアでは毛皮目的で乱獲が進み、最盛期には年間数百万頭が捕獲されていました。 このため、1930年代には絶滅の危機に瀕していました。 その後保護活動がなされましたが、開発によるユーカリ林の減少が生息域を狭めています。 IUCNのレッドリストでは準危急種に指定されている動物です。 |
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