ニホンイモリ(イモリ)

(日本井守)


(別名:アカハライモリ(赤腹井守))


(学名:Cynops pyrrhogaster  英名:Japanese fire belly newt)



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ニホンイモリ(イモリ、アカハライモリ) ニホンイモリ(イモリ、アカハライモリ)
ニホンイモリ(イモリ、アカハライモリ)
サンショウウオ目
イモリ科
体長
7〜13cm。メスよりもオスの方が大型になる。
尾長

体高

体重

分布
本州、四国、九州とその周囲の島嶼に分布する日本の固有種で、当該地域に分布するイモリとしては
唯一の種でもあります。島嶼では佐渡島、隠岐諸島、壱岐島、五島列島、大隅諸島まで分布しますが、
対馬島には分布していません。大隅諸島では近年、生息の確認はありません。
北海道や伊豆諸島などには本来分布していませんでしたが、人為的に移入されたものが増えて
問題になっています。
食べ物
幼生も成体も昆虫類、ミミズ等の小動物を捕食
主な特徴
腹が赤いのでアカハライモリとも呼ばれます。
日本で単にイモリと呼ぶ場合、本種を指すことが多いです。

水田、池、川の淀みなど流れのない淡水中に生息します。
繁殖期以外は水辺の近くの林や、クズなどの茂る草地の水気の多い枯れ草の下などに潜むことが
多いです。
オスは繁殖期になると尾が紫色に変わり、メスの前でこれをS字型に曲げて細かく震わせ、
求愛行動をとります。
日本産サンショウウオ類は繁殖時期にのみ水辺に留まるものが多いですが、本種の成体は繁殖期以外も
水中で生活することが多いです。
ただし雨の日には水から出て移動することもあります。
冬は水路の落ち葉の下や水辺近くの石の下などで冬眠します。

フグと同じテトロドトキシンという毒をもち、腹の赤黒の斑点模様は毒を持つことを他の動物に知らせる
警戒色になっていると考えられています。
陸上で強い物理刺激を受けると横に倒れて体を反らせ、赤い腹を見せる動作を行います。

イモリは脊椎動物でも、特に再生能力が高いことでも知られています。
トカゲは尾を自切し、再生することで知られていますが、実は尾骨までは再生しません。
これに対して本種は尾を切ると完全に骨まで再生し、四肢を肩の関節より先で切断しても指先まで完全に
再生します。目のレンズの再生については教科書にも載るほどです。

和名の「井守」は、野井戸の中にも生息するので「井戸を守る」に由来するという説や、
井は田んぼを意味し、水田に生息することから「田を守る」との意味に由来するという説があります。

準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(関東)
多摩動物公園、井の頭公園



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