目
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霊長目(サル目) |
科
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ヒト科(ショウジョウ科) |
体長
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オス:77〜92cm メス:70〜85cm |
尾長
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0cm |
体高
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体重
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オス:40〜80kg メス:30〜68kg |
分布
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アフリカ東南部(西はセネガル〜東はタンザニアまで) |
食べ物
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食性は雑食で、主に果実を食べますが、種子、花、葉、樹皮、蜂蜜、昆虫、小型から 中型哺乳類なども食べます。 |
主な特徴
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アフリカの熱帯雨林や森林地帯、草原地帯に生息しています。 樹上棲で、数十頭からなる社会的な集団を形成します。 地表を四足歩行(ナックルウォーク)することもあります。 アリ塚に棒を差込みシロアリを捕食したり、石や木を使って堅い果実の殻を割る、木の葉を使って樹洞に 溜まった水を飲む、木の葉を噛む音を使って求愛するなど、様々な用途で道具を使います。これらの道具 および行動は地域変異があり、文化的行動と考えられています。ウガンダの森に棲むものは、日常的に 木の枝を使ってサスライアリなどを捕食することが報告されています。 繁殖形態は胎生で、生後8〜11年で性成熟し、生後14〜15年で初産を迎えます。寿命は50年と考えられ、 飼育下では57年の飼育記録があります。 野生のチンパンジーは他の群れのオスを殺すことが報告されています。集団から離れて一頭でいるところを 数頭で狙います。また、人間を襲うこともあります。 チンパンジーは類人猿と呼ばれ、人類と98%以上の遺伝子を共有し、わずか500万年前に共通の先祖から 分かれたとされます。また、言語を理解することも近年の実験で明らかになっています。そのため、彼らを 「チンパン人」と呼び、n人と数える研究者もいるほどです。 一般的に『類人猿』と呼ばれる動物にはチンパンジーの他、ピグミーチンパンジー(ボノボ)、 オランウータン、ゴリラがいます。 チンパンジーは特定動物に指定されています。 特定動物とは、日本の法律である動物愛護管理法の規定に基づいて、人の生命、身体又は財産に 害を加える恐れがある動物として、政令で定められる動物種のことです。 そのため、愛玩用に個人宅で飼育するのは危険が伴います。腕力も強く、車のフロントガラスを素手で 叩き割り、一説に成獣は200〜500kgもの握力があると推定されています。 開発による生息地の破壊、食用や実験動物用の乱獲などにより生息数は減少しています。 ワシントン条約附属書Iに記載され、取引は厳しく制限されています。 絶滅危惧種です。 |
この動物が見られる
主な動物園・水族館 (北海道、関東) |
多摩動物公園、千葉市動物公園、ズーラシア、野毛山動物園、円山動物園 等 |