オオジシギ
(大地鴫)

(別名:カミナリシギ(雷鴫))

(学名:Gallinago hardwickii  英名:Latham's snipe)



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オオジシギ(カミナリシギ)
チドリ目
シギ科
体長
27〜33cm  (翼開長)48〜54cm
尾長

体高

体重
100〜250g
分布
インドネシア、オーストラリア東部、日本、パプアニューギニア、ロシア南東部。
夏季に日本(主に本州中部以北、熊本県でも繁殖例あり)、ロシア(ウスリー、サハリン南部)で繁殖し、
冬季になるとオーストラリアへ南下し越冬します。
食べ物
食性は動物食傾向の強い雑食で、主にミミズを食べますが、昆虫、種子なども食べます。
主な特徴
日本に飛来するタシギ属の構成種では最大種で、和名の由来になっています。
単独で生活していますが、渡りの途中には小規模な群れを形成する事もあります。
北海道では低地にも見られ、本州中部以北では、低地よりも、亜高山帯に近い部分で見られます。
北方へ行くほど低い場所で見られるようになります。比較的広々とした草原や荒れ地上の潅木草原に棲み
ます。繁殖地では大小の池が散在する湿地草原、潅木が点在する湿原周辺の草原を好み、渡り期には
水田、蓮田で見られます。
食べ物の捕まえ方は独特で、柔らかい土や泥の中に長いクチバシを入れて獲物を探し、柔らかいクチバシ
の先端だけを開閉させて捕まえます。

オスは、ザザザザザという飛行機の爆音のような音を立てて急降下を繰り返し、メスに求愛します。
飛んでいる時はズビヤクと鳴いています。
この豪快な音を出すディスプレーフライトの様子から別名「雷シギ(カミナリシギ)」とも呼ばれます。

オオジシギは、春に南半球のオーストラリアから渡って来ます。
この長距離の渡りは、日本とオーストラリアの間に中継地となる島が少なく、相当な距離を一挙に飛び続け
なければならないと考えられています。一体どうやって9千キロ以上もの距離をろくに休まず飛び続ける
ことができるのか、特別な渡りのルートはあるのかなど、まだよく分かってはいません。
渡り鳥であるオオジシギの繁殖地は、サハリンと日本列島に限られていて、日本では中国地方や広島県でも
少数繁殖していますが、主に本州中部以北で繁殖しています。中でも、北海道が世界的に見ても重要な
繁殖地です。
オオジシギは生息環境の悪化から個体数が減少し、絶滅が心配されている野鳥の一つです。そのため、
特に重要な繁殖地がある日本と、越冬地であるオーストラリアが協力して保護策を実施しています。

準絶滅危惧種です。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)


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