目 | カメ目 |
科 | カミツキガメ科 |
体長 | 最大甲長49.4cm |
尾長 | |
体高 | |
体重 | |
分布 | アメリカ |
食べ物 |
食性は雑食で、昆虫、節足動物、甲殻類、貝類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、動物の死骸、 植物の茎、葉、花、果実、藻類などを食べます。水底を徘徊して食物を探します。 |
主な特徴 |
底質が泥や砂で水生植物が繁茂した様々な淡水域の水場に生息しますが、 汽水域に生息することもあります。 完全水棲で、水場が干上がったり産卵以外で陸に上がることはまれです。 夜行性ですが、北部個体群は昼行性傾向が強いです。 10〜翌4月に水底の砂や泥、落ち葉、岩、倒木などの下、植物の根元、水辺に空いた穴、 マスクラットの古巣などで冬眠しますが、水温5℃の環境下で活動したり水面に氷が張った環境下でも 交尾を行っていた例があります。 椎甲板と肋甲板には筋状の盛り上がり(キール)がやや発達します。 肋甲板と縁甲板の間に甲板(上縁甲板)がなく、後部縁甲板の外縁は鋸状に尖ります。 繁殖形態は卵生で、主に5〜6月に水場から離れた基底が砂や赤土、腐植質の開けた場所や、 アメリカビーバー、マスクラットの古巣、蟻塚などに1回に6〜100個(主に20〜40個)の卵を 1年に1回だけ産みます。 卵は55〜125日(主に75〜95日)で孵化します。 発生時の温度により性別が決定(温度依存性決定)し、20℃でメス、21〜22、25〜28℃で雌雄共に、 23〜24℃、29℃でオスになります。また30℃以上の環境下に4日以上さらされた卵はメスになります。 オスは生後4〜5年で性成熟し、メスは地域変異が大きく、例としてアイオワ州やテネシー州の個体群は 生後4-7年、オンタリオ州の個体群は平均生後17〜19年で性成熟します。 成体になってから飼育された基亜種で38年8か月の飼育記録があります。 日本では基亜種が定着し、印旛沼水系では繁殖が確認されています。 日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。 他地域でも発見例があり、大型で食性が幅広く在来種への影響が懸念されています。 捕まえた際に咬傷被害が想定されるなどの理由から、2005年に特定外来生物による生態系等に係る 被害の防止に関する法律施行に伴い、特定外来生物に指定されました。 ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていました。 昭和初期には展示用、後にペット用として大量に輸入されていました。 1989〜1997年の本種(主に基亜種)のアメリカ合衆国からの輸出量は約100,000頭で、 主に日本に輸入されたと考えられています。主に基亜種が流通し、亜種チュウベイカミツキガメや 亜種ナンベイカミツキガメは生息地で輸出が規制されているため流通が不定期、流通量も少数でした。 2000年に科単位で改正動物愛護法により特定動物に指定されたことにより、流通量は減少しました。 2005年に特定外来生物に指定されたため、輸入、飼育(施行前から飼育されていた個体は 登録すれば飼育可能)、販売、譲渡、遺棄などが禁止されました。 |
この動物が見られる 主な動物園・水族館 (関東) | 井の頭公園 等 |