目 | チョウ目(鱗翅目) |
科 | シロチョウ科 |
体長 | (前翅長)20-30mm (開張)50-60mm |
尾長 | |
体高 | |
体重 | |
分布 | 全世界の温帯、亜寒帯に広く分布 |
食べ物 |
成虫は花の蜜 幼虫はキャベツ、アブラナ、ブロッコリーなどのアブラナ科植物 |
主な特徴 |
野原や畑で普通に見られる白いチョウです。 翅は白く、前翅と後翅の前縁が灰黒色で、さらに前翅の中央には灰黒色の斑点が2つあります。 和名はこの斑点を紋に見立てたものです。 また、春に発生する成虫は夏に発生する成虫よりも白っぽいです。 オスとメスを比較すると、オスは前翅の黒い部分が小さく、全体的に黄色っぽいです。 メスは前翅の黒い部分が多く、前翅のつけ根が灰色をしています。 翅に紫外線を当てると、メスの翅は白く、オスの翅が黒く見えるため、オスメスの区別がよりはっきり します。紫外線は人間には見えませんが、モンシロチョウには見えると考えられていて、 モンシロチョウはこの色の違いでオスメスの判別をしていると思われます。 モンシロチョウのオスはメスを見つけると追いかけて交尾を行います。 モンシロチョウを観察していると2〜数匹が固まって飛んでいるのをよく見るのですが、これは1匹のメスを 複数のオスが追いかけている場合が多いです。メスが草花などに止まるとこれらのオスが交尾しようと 近寄ります。ただしメスがすでに交尾済みの場合、メスは翅を開いて腹部を高く突き出し、 交尾拒否の姿勢をとります。 交尾の終わったメスはキャベツなどのアブラナ科植物にやって来て、葉の裏で腹部を曲げ、 1個ずつ産卵します。卵は黄色で、長さ1mmほどのビンのような形をしています。 卵は1週間ほどで孵化します。卵の殻を内側からかじって幼虫が姿を現しますが、孵化したばかりの 幼虫は黄色で短い毛が体の各所に生えており、アオムシというよりケムシに近いです。 孵化した幼虫はしばらく卵の横で休息し食事に移りますが、最初の食べ物は葉ではなく、自分の入っていた 卵の殻です。卵の殻は蛋白質に富んでおり、最初の栄養分となります。 葉を食べ始めた幼虫は体色も緑色になり、アオムシとなります。 成虫の天敵は鳥類、カマキリ、トンボなどです。 幼虫の天敵は鳥類、アシナガバチなどです。 |
この動物が見られる 主な動物園・水族館 (関東) |