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目 | コウチュウ(甲虫)目 |
科 | クワガタムシ科 |
体長 | オス:32〜82mm メス:36〜41mm |
尾長 | |
体高 | |
体重 | |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、台湾、中国北東部、朝鮮半島 |
食べ物 | 幼虫は朽木、成虫は樹液等 |
主な特徴 |
日本では最大級のクワガタムシです。 日本産オオクワガタの成虫は、ゴールデンウイークから梅雨明け頃に活動を始め、ほとんど夜行性で、 クヌギ、アベマキ、ナラ類、カシ類、ニレ類、ヤナギ類などの、樹液が出る木の樹洞などに隠れています。 性質は臆病で、危険を感じると、すぐに洞(うろ)に隠れます。飛ぶことも滅多になく、何らかの理由で 住処(すみか)を変えざるを得なくなった場合に限ります。 こうした樹洞を縄張りとしたオスの元に、メスが次々と訪れる生活を夏の間送り、メスは大木の 立ち枯れなどに飛来し、産座を築いたり、トンネルを掘って、その内壁に産卵します。 幼虫は堅めの白色腐朽材に見られ、ニクウスバタケ、カワラタケがついたクヌギ、エノキ、カシ類の 硬い大木や朽ち木の地上部に多いです。 9月末から10月くらいになると、成虫は早々と越冬態勢に入り、翌年の5月頃まで活動を休止します。 日本全土に分布しますが、分布はブナ帯の原生林やクヌギの台木(台場クヌギ)林に集中し、 局所的です。島嶼部では対馬のみに分布していることから、中国大陸・朝鮮半島・対馬・日本本土が 陸続きだった最終氷河期の頃に南下分布した可能性が高いです。 コクワガタとの間に雑種(オオコクワガタと呼ばれる)ができることが知られており、ごく稀に採集されます。 人工飼育で作出することもできますが、幼虫での死亡率が非常に高く、また性別が極端にオスに偏ります。 オオコクワガタは、大きさと形はオオクワガタに近いですが、脚部等がコクワガタに似ています。 身体は全体的にコクワガタのように細めです。 そして、採集されるオオコクワガタのほとんどは、大きいコクワガタです。 両者は種が近いため、非常に間違えやすいのです。 近年飼育技術の発達によりペットショップでも数千円程度で見られるようになりましたが、 ブームによる乱獲や生息地の破壊など、野生での個体数は年々減っており、2007年には 環境省レッドリストにおいて準絶滅危惧から絶滅危惧II類に引き上げられました。 ブリーダーによる人工飼育が大変盛んに行われているため、種としての絶滅の恐れはありませんが、 やはり野生種を守るという意味で、主に生息環境の保護を含めた対策が必要です。 飼育下では5-6年生きる個体もいます。 |
この動物が見られる 主な動物園・水族館 (関東・北海道) | 円山動物園 |