チョウゲンボウ
長元坊

(別名:馬糞鷹(まぐそだか))

(学名:Falco tinnunculus  英名:Common Kestrel



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チョウゲンボウ(馬糞鷹(まぐそだか)) チョウゲンボウ(馬糞鷹(まぐそだか))
タカ目
ハヤブサ科
体長
32〜39cm  (翼開長:69〜74cm)
尾長

体高

体重
オス:約150g  メス:約190g
分布
ユーラシア大陸とアフリカ大陸に広く分布し、寒冷地で繁殖した個体は、冬季に南方へ渡り越冬します。
日本では、夏季に本州の北部から中部で繁殖し、冬季は繁殖地に残る個体と暖地に移動する個体に
分かれます。また、日本全国各地に冬鳥として渡来します。
食べ物
食性は動物食で、ネズミや小型の鳥類(スズメ等)、昆虫、ミミズ、カエルなどを捕食します。
主な特徴
農耕地、原野、川原、干拓地、丘陵地帯、山林などの低地、低山帯から高山帯までの広い範囲に生息
しています。単独か番(つがい)で生活します。
近年、市街地でもよく見かけるようになりました。これは、獲物となる小鳥類が豊富なこと、天敵が少ない
こと、ビルなどの構築物がねぐらや繁殖場である断崖の代わりになっていることなどが理由だと思われ
ます。

翼の先がとがっていて、ほかのハヤブサ類より尾が長いです。オスは頭と尾が灰色、メスは上の面が赤茶色
で、全身に黒い細かい模様が散りばめられています。

素早く羽ばたいて、体を斜めにしながら空中でホバリングを行った後に急降下して地上で獲物を捕らえること
が多いのが特徴です。ハヤブサ類ですが、飛ぶ速度はあまり速くはありません。
視力は紫外線を識別することが可能で、この能力は主食である齧歯類の尿が反射する紫外線を捕捉し、
捕食を容易にしていると推測されます。ハヤブサと異なり、捕らえた獲物は周囲が安全ならばその場で食べ
ます。

繁殖期に空中でオスとメスが絡み合い、地面まで落下し、メスを地面に押さえ付け、二羽でバタバタと羽ばた
く交尾かディスプレイを行うことがあります。
日本では4〜5月に断崖の横穴や岩棚、樹洞などに小枝を作って営巣するか直接卵を産みます。カラス類の
古巣を流用することもあります。産卵数は4〜6個で、抱卵日数は27〜29日、主にメスが抱卵します。ヒナは
27〜32日で巣立ちますが、親から独立するにはさらに1ヶ月以上かかります。1年で成熟します。

長野県中野市の十三崖(じゅうさんがけ)で集団繁殖しており、国の天然記念物に指定されています。
しかし、近年は繁殖する番(つがい)の数が大幅に減少しています。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(関東・北海道)
多摩動物公園、夢見ヶ崎動物公園 等

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