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目 | キジ目 |
科 | ライチョウ科 |
体長 | 35〜40cm (翼開長)48〜58cm |
尾長 | |
体高 | |
体重 | |
分布 |
世界ではスカンジナビア半島から朝鮮半島までのユーラシア大陸北部の森林やサハリンまで広く分布。 日本では北海道の標高の高い地域を除き、ほぼ北海道全域に生息しています。 |
食べ物 |
成鳥は植物食で樹木の芽、枝、葉、果実、種子などを食べます。 幼鳥の時期は昆虫などの動物質も多くなります。 |
主な特徴 |
エゾライチョウは北海道に生息する森林性の鳥類で、低地や低山帯の林地に棲んでいます。湿気の多い 川辺や谷間の落葉広葉樹林も好み、下草の多い林で見られます。 ほぼ北海道全域に分布していますが、十勝平野などの平野部や日高山脈などの高標高部にはあまり分布 していません。植生別では、広葉樹林や針葉樹林、カラマツ人工林での生息が多く確認されています。 季節的な移動をほとんど行わない留鳥です。 北海道には元々、本州に生息するキジやヤマドリが分布していなかったので、全道的に分布していて生息 数の多いエゾライチョウが北海道を代表する狩猟鳥と言われ、エゾヤマドリと呼ばれていました。そのため、 当時は店頭にもエゾライチョウの肉が沢山並び、クリスマスやお正月のご馳走として食べられていたといい ます。しかし1980年頃から生息数が激減していることが分かり、現在では観察が難しい野鳥の一つになって しまいました。 オスは3月末頃から縄張りを形成し、メスと番(つがい)を組みますが、「一夫一妻」「一夫多妻」の両方が観察 されています。繁殖期は5月で、地上に巣を作り7個程度の卵を産みメスだけが抱卵します。孵化日数は23日 程度で孵化後は巣に戻りません。ヒナはメスに保護され成長しますが、オスはメスの産卵が終わると番を 解消します。幼鳥とメスは秋まで一緒に過ごします。非積雪期は樹上をねぐら(塒)とし、積雪期は雪中に 浅い穴を作りねぐらとしています。 エゾライチョウは、かつては一般的な野鳥でしたが、近年は狩猟、自然環境の変化などにより生息数が激減 しています。しかし、美味であるため狩猟鳥指定から外すことに抵抗があり、現在でも狩猟鳥です。 シチメンチョウが一般に浸透するまで、欧米ではクリスマスのご馳走と言えばこの鳥のローストでした。 その為、1920年代から1950年代には北海道のエゾライチョウは年間5〜6万羽が捕獲、輸出されていました。 近年の減少は、キツネによる捕食が大きな原因と言われています。 |
この動物が見られる 主な動物園・水族館 (北海道、関東) | 上野動物園 |