ニュウナイスズメ
入内雀

(別名:サネカタスズメ(実方雀)

(学名:Passer rutilans  英名:Cinnamon Sparrow , Russet Sparrow



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ニュウナイスズメ(入内雀) ニュウナイスズメ(入内雀)
ニュウナイスズメ(入内雀) ニュウナイスズメ(入内雀)
スズメ目
ハタオドリ科
体長
約14cm  (翼長)約7cm
尾長

体高

体重

分布
北はロシア、東は日本、南はインド、西はアフガニスタンまで、東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア
に広く分布しています。
食べ物
食性は雑食で、樹上や地上で採餌します。繁殖期には樹上で昆虫を盛んに食べます。基本的にはイネ科
などの雑草の種子食が中心です。
地面が露出しているような雑草地の地上で、落ちている種子をついばみます。春には桜の木に集まり、花を
ついばみ、夏の終わりから秋にかけては、イネ科の未熟な種子などをついばみます
主な特徴
民家近くに生息する普通のスズメとは対照的に、林や森などを好む山のスズメです。
普通のスズメよりもかなり臆病な鳥です。
オスはスズメによく似ていますが頬に黒点が無く、頭部と背面はスズメよりも鮮やかな赤というか栗色をして
います。メスは薄茶色で、太い黄土色の眉斑が目立ちます。
日本では主に北海道の平地の林や本州中部以北の山地で5月~7月にかけて繁殖し、関東地方以南の
暖地で越冬します。

非繁殖期には群れ生活をしており、群れは10~100羽ぐらいになりますが、少数の場合はスズメの群れに混
じっていることがあります。スズメの群れの中にいると判別は難しいものがあります。
鳴声はスズメに似ていますが、澄んだチーという声を出します。

巣は樹洞(自然洞、キツツキ類の古巣、コゲラやコガラがつくった巣穴を奪いとり使用)の中に作ります。
オスメスで枯れ草などの巣材を運び込みます。巣箱の利用率が非常に高い鳥です。
内装は、細い根、獣毛、羽毛、草の穂などを敷き、オスがメスに洞穴を紹介するために樹洞に飛び付いて
見せたり、穴から覗いて見せたりします。
1回に5~7個の卵を産み、オスメス交替で抱卵しますが、メスの方が多く抱卵します。ヒナは約13日で孵化
し、オスメスによって育てられ、約16日で巣立ちます。

ニュウナイスズメの名前の由来については以下の三説が有名です。
  ・スズメに見られる頬の黒斑が無いことから、ホクロの古名である「にふ(斑)」が無い雀、ということで
   斑無雀。
  ・新嘗雀(にいなめすずめ)がなまったものであるとする柳田國男の説。
  ・平安時代に陸奥守として東北地方に左遷され、現地で恨みを抱いたまま死去した貴族、藤原実方が
   本種に転生して宮中に入り込み、納税された米を食い荒らしたという伝説。宮中(内廷)に入る雀、と
   いうことで入内雀。
別名の「サネカタスズメ(実方雀)」というのは3つ目の説からきていると思われます。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(関東・北海道)


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