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目 | タカ目 |
科 | タカ科 |
体長 | 69〜95cm (翼開長)180〜230cm |
尾長 | |
体高 | |
体重 | 3〜7kg |
分布 |
ユーラシア大陸、北アメリカ、デンマーク(グリーンランド南部)、 日本(北海道(少数留鳥)、本州〜九州(冬鳥))。 |
食べ物 |
食性は動物食で、魚類、鳥類、哺乳類、動物の死骸などを食べます。ヒツジの幼獣を襲い食べることも あります。水面付近にいる獲物は急降下して捕らえます。 |
主な特徴 |
海岸、河口、海沿いの水田や湖沼、内陸の湖沼に生息します。 オオワシとは生息地が共通し、北海道では厳冬季にオオワシと流水の上に止まっているのが見られます。 営巣地は海岸近く、近くに河川や湖沼がある森林で、周囲の全域が見渡せる小高い場所が好まれます。 湖沼や河川があるなど環境条件が満たされれば、海岸から25km離れた場所でも繁殖することがあります。 全体がほぼ褐色で、翼の上下面とも同色、風切は黒っぽく、頭は黄褐色がかり、体の他の部分より淡く、 時には白っぽく見える個体もいます。尾はゆるやかなくさび形で白色、クチバシ、足ともに黄色です。 雌雄同色です。 クワックワッと鳴きます。 ミズナラ、ダケカンバ、トドマツ、エゾマツなどにある古巣を補強しながら、何年も利用する皿型の巣を、 高木の樹上や断崖に作り、3〜4月に2個の卵を産みます。主にメスが抱卵し、抱卵期間は約38日です。 ヒナは孵化してから70〜75日で飛翔できるようになり、さらに35〜40日後に独立します。生後5〜6年で 性成熟し、生後6〜7年で成鳥羽に生え換わります。 ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国東部、ペルシャ湾周辺に南下し越冬します。 東ヨーロッパや西アジア、中華人民共和国北東部などでは周年生息しています。 日本では主に基亜種が冬季に北日本に飛来(冬鳥)しますが、北海道北部および東部では周年生息する 個体もいます(留鳥)。 2010年1月に開催された環境省の保護増殖分科会の調査では、北海道内で越冬する個体数は約1,700羽 (うち、番(つがい)約140組)という結果でした。また、かつては対馬に定期的に飛来する個体もいました。 開発による生息地の破壊、人間の侵入による繁殖の妨害などにより生息数は減少しています。また死骸も 含めた獲物を通じて農薬による有機塩素化合物や狩猟用の銃弾による鉛での中毒も懸念されています。 スコットランドでは絶滅しましたが、再導入されました。 日本では1970年に種として国の天然記念物、1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に 指定されています。 中国では「国家一級重点保護野生動物」に指定されています。 ワシントン条約附属書Iに記載され、取引は厳しく制限されています。 環境省レッドリストでは、絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。 |
この動物が見られる 主な動物園・水族館 (北海道、関東) | 上野動物園、多摩動物公園、円山動物園 等 |